なぜ仲裁なのか

当事者間で紛争が生じた場合に、その紛争を最終的に解決する手段としては「裁判」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、特に国際取引においては(国によっては国内取引においても)、裁判を回避して、「仲裁」という紛争解決手続を選択する当事者が増えています。

その理由は、仲裁が以下のようなメリットをもった迅速で効率的な紛争解決手続であるからです。

   

仲裁のメリット

メリット1 仲裁手続は1回限り。

仲裁手続は一審限りですので、裁判のように、控訴・上告によって判断の確定がその都度先延ばしになりうる不確実性を回避することができます。

メリット2 「裁判官」を当事者が選べる。

事案に詳しい信頼できる専門家(仲裁人)に公正な判断をしてもらうことができます。

メリット3 仲裁判断は国境を越える。

仲裁判断の内容に基づき、ニューヨーク条約加盟国(日本を含む世界150カ国以上が加盟)の裁判所により、原則としてその判断内容を蒸し返されることなく、強制執行をすることが可能です。

メリット4 事が公になるのを防ぐことができる。

審理が原則公開される裁判とは異なり、紛争の事実や争いの内容について競合他社等に知られずにビジネスを進めることができます。

メリット5 当事者が手続を柔軟に設計できる。

例えば、手続言語が英語の場合でも、日本語の証拠は英訳を不要とするなど、当事者にとって費用対効果の高い手続を自ら選択できます。 

   

仲裁手続を開始するための条件 ―仲裁合意―

  • 「紛争を、仲裁で最終的に解決すること」を当事者が仲裁の申立て前に書面により合意(一般に、「仲裁合意」と呼ばれます。)していることが必要です。

  • さらに、JCAAに対して仲裁を申し立てるには、仲裁機関としてJCAAを指定することを、当事者が、仲裁の申立て前に書面により合意していることが必要です。→仲裁条項の書き方

   

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